名曲

以前、私は頑なに「ゴスペル」だけを歌うべきだ、
混ぜ物をする歌い方はしたくない…そう思っていた時期があった。
「ゴスペル風にアレンジ」とか言って
キリストと全く関係ない曲を「ゴスペル」として歌うことに
違和感…というか嫌悪感を抱いていた。


私自身、コーラスの指導者の前に
クリスチャンであることゆえに罪意識まで感じていた。
今、「一般の曲のカバー曲をコンサートで歌う」ことを
その当時の人が知ったら、驚くかもしれない。
「ゴスペルしか歌えない」そんな批判ですら
耳も貸さなかったのだから。
ただ、「ゴスペルをメインに歌う」ことは今も変わらないし、
一般の曲は当然「ゴスペルじゃない」と打ち出して
堂々と歌ってますが。


きっかけは、ヴォーカルの指導者になった時、
もちろん、「ゴスペル」ではなく、
普通の歌を教えなければならなくなり
POPS、J-POPSなどいろいろ聴くようになった。


そして、かなりヒットした曲は
ヒットする理由があることがわかった。
もちろんサワリの部分は聴いたことがあるが
深く聴くことによって
「いい曲はやっぱりいい!」と認めざるを得ない。
そして多くの方も同じ感性で受け取っておられる。


ようは音楽聴いて、直感的に衝撃に近いもの。
「いい曲」「素晴らしい歌」に出会ったら
「かなりヒットしていた」という感じ。
そう、「有名な○○さんが作った曲は何?」「これ。」
じゃなくて、人より音楽が先。


それで、自然に「カバーしたい」と思うようになった。
中でも、
「YOU'VE GOT A FRIEND」
「LAST CHRISTMAS」
「CLOSE TO YOU」
「YOU JUST THE WAY YOU ARE」
…は「超お気に入り」です。
邦楽では、
ハナミズキ
雪の華
「キセキ」
…なども素晴らしい。


今は図々しく、チャッカリ、レパートリーにしています。
(普通はここで罪責感を持たなければならないらしいですが)
基本的に、自分が感動しないものを
「いい」と思わない曲を
コンサートで人に聴いてもらう意味がないと思っているので。
たとえゴスペルであっても…。


だから、自分の作ったものが 
そこまでのレベルに達していないから
「独りよがり」に感じて歌えないんだと思う。


あと、カバー曲をCDに入れることを考えないのは
著作権の問題というより
歌っているご本人をCDで聴けるのであれば
私がCDにする意味がないと思っているので。


「たくさん打てば当たる」というものじゃなくて
「天から降ってきた」くらいの…なんと言っても聴いた時、
衝撃を与えてくれる曲が1曲でも作れたら…。
現在「即興」がモテはやされていますが、
残せる「名曲」を作れるって本当に素晴らしいですね。


ところで「いつくしみ深き」という名曲は
長年の年を経て生まれたってご存知ですか?
続きはあした…。