いつくしみ深き

いつくしみ深き友なるイエスは〜♪
讃美歌312番。
結婚式、葬儀でも歌われ、
唱歌としても歌われる名曲。
「星の世界「星の世」というタイトルで学校では
歌われていたようです。
 原題は「What a Friend We have in Jesus.」
作詞ジョセフ・スクラヴィン、作曲チャールズ・コンヴァースです。
今回、この歌詞を作ったジョセフ・スクラヴィン(1819〜1886.8.10)
について調べました。


アイルランド人ジョセフ・スクライヴェン(1819−1886)。
スクライヴェンはアイルランド・シーパトリックの
恵まれた家庭に生まれ、
ダブリンのトリニティ・カレッジを卒業して、
クリスチャンの素敵な女性と出会い婚約。
結婚前日(当日?という説もあり)
1886年に友人と二人でボートに乗り、
いきなりの突風で友人は助かったものの、
彼の婚約者がライス・レイクで溺死した。
ジョゼフの苦しみはイエスへの祈りとなり詩となった。
その詩を闘病生活をしていた母親に送り、
慰めたと言われている。
(「闘病生活の母のために書いた」という説もある)

その後、
キリストに全生涯をささげるために
カナダのポートホープに移住します。
「ポートホープの良きサマリア人」と呼ばれるほど
愛の実践者であったようです。


15年の時を経て、やっと悲しみが癒えたころ
1860年41歳の時に、23歳の女性と、
もう一度恋をします。


でも、なんということでしょう…。


悲しいことに、この時もまた、婚約者を結核で失います。
またここで、「慰めの手紙」の詩をしたためます。
「いつくしみ深き」の続きの詩ができあがります。


その後、時を経て
作曲家、チャールズ・コンヴァース
この素晴らしい無名の歌詞に感銘を受け曲をつけて
「いつくしみ深き」という賛美歌が完成した…と言われています。


What a friend we have in Jesus
All our sins and grief's to bear
What a privilege to carry
Everything to God in prayer
なんという、我らの友イエス
我らの罪悲しみを全て負うて
なんという恩恵か
全てのことを神に祈れることは


Oh what peace we often forfeit
Oh what needless pain we bear
All because we do not carry
Everything to God in prayer
われら時々、平安を失い
必要のない痛みを受ける
なぜなら全てを神に委ねず、祈らないからだ



Have we trials and temptations
Is there trouble anywhere
We should never be discouraged
Take it to the Lord in prayer
世には試練も誘惑も多い
どこにでも苦労はつきもの
それでも落胆してはいけない
主に祈り、委ねなさい


Can we find a friend so faithful
Who will all our sorrows share
Jesus knows our every weakness
Take it to the Lord in prayer
世に信仰の友を見つけられるか
我らの苦しみの種を分かち合える者はいるか
エスこそ、我らのすべての弱さを知っておられる
主に祈り、委ねなさい



Are we weak and heavy laden
Cumbered with a Load of care
Precious Savior, still our refuge
Take it to the Lord in prayer
我らの弱さや重荷ゆえに
厄介を掛ける時でも
尊い救い主は われらの避け所
主に祈り、委ねなさい



Do thy friends despise, for sake thee
Take it to the Lord in prayer
In His arms He'll take and shield thee
Thou wilt find a solace there
世の友に軽蔑されても
主に祈り、委ねなさい
主の御手にあなたを抱き、
盾となり、慰めを見出すから


*私が参考までに訳してみました。
よい訳詞があったら
教えてくださいね。


苦しみの中から、究極の詩が生まれたのですね。