つまづき(1)

きょうから、気分も新たに3月。
「仕切り直し」。
そう、人生も「やり直し」より
「仕切り直し」の言い方が正しいかもしれません。


先日、目の見えない人の為の「音訳ボランティア」の中で
「できる人が、できる時に、できる範囲で、できる事を」
と書いてあった。
まぁ、「当たり前」と言えば「当たり前」なのだが
なるほど…と思った。


なんでもそうだが「やってあげよう」的な気持ちで
良いものをさし出すことはできないから。
また、「やらせて下さい」と言えるまでになれると
いろいろな試練を通されて、「心が耕されている」と
言えるのかもしれない。
なぜなら、
自分が満たされないで、人を満たすことができないから。


「障害」があるから「不幸」ではなく
すべて揃っているから「幸せ」でもない。
「状況」「環境」より心の受け止め方で
「生き方」が変わり、その人の人生を大きく左右してしまうのでは。


私の今までの出会いの中で
いろいろな「人生」を聞くチャンスがあり、
考えさせられたことがある。
その中のひとつ。
私が学校に勤めた時、ある学校の校長先生が
放課後、私に貴重な体験を話して下さったことをお話しましょう。
皆さんはどう思われるでしょうか。


「私が初めて担任を持った時の生徒は一生忘れらない。」
校長先生の口から、いろいろな笑える失敗談を聞いた。
そして、急に神妙な面持ちになって
その話しを切り出した。


「最初のクラスは、未だにみんな仲良くて
『同窓会』を年1回している。
ただね、A君ひとりだけは30年間一度も
顔を出したことがなかった。


やっと31年目に彼がやって来た。
嬉しくて嬉しくて「よく来てくれた」
そう彼に言ったら、
「俺の人生をメチャメチャにした!絶対に許さない!」
そう言われたそうです。


それは…その続きは、またあした。