嵐の3ヶ月 (2)

「俺も、中学1の時、好きな女の子の弁当食べたことある。」
それも、
「全部食べたら可哀相だから、半分だけね。
もちろん、先生にバレて怒られたけど。」
な、なんと…かなりやんちゃだったんだ。


次の日、私は朝のホームルームの時間、
騒いでいるクラスの生徒たちに
「あなたたちのことは、うちの旦那に話してみた。
帰りの時、話すから楽しみにしてなさい。」


そして、帰りの時間、いつになく静かに
全員席に着いて、私が来るのを待っていた。
みんなバツの悪そうな面持ちで
私の判決を聞くかのごとく…。


「うちの旦那なんて言ったと思う?」
口ぐちに汚い言葉が飛び出してきた。
「それが成長期だって。うちの旦那も好きな子の
お弁当半分食べたことあるって。」
「わぁ〜!!」
「話がわかる〜!!」
いつものクラスになっていた。


「でもね、黙って持っていくのは、やっぱりマズイよ。
お願いだから、今度から、欲しいものあげるから
『欲しい』って言ってね。」


私は次の日の給食の時、楽しみだった。
しかし、まったく予想外の展開だった。
手を洗って教室に戻ると
私の机の前に
列をなして男女混ざって並んでいたのだ。


「これがいい」
「これください」
…みごとに私の給食はなくなった。
でも、心は清々しい思いで、嬉しかった。


そんな給食なしの日が
2日、3日…1週間が過ぎた。


続きはまたあした。。。