好奇心

きのう「音訳」と書いたが
実は、私のいつもの「好奇心」で
初めて「音訳」なるものに首を突っ込んでみた。


そのセミナーは市で行っているもので
全部で4回のコースなので「入門」まで行かず、
「いったい音訳ってなんだろう」というところで終わってしまう。


まだ2回しか受講していないが、
いろいろなこれからのヒントを少しだけ頂けた気がした。


「音訳」とは早い話しが「視覚障害者」のために
情報を提供すること…特に読むことによって。
「朗読」「ナレーション」「司会」とは違って
「個性」「抑揚」「感情」を入れず坦々と
いかに正確な情報を提供できるかにかかっている。
だから、「誰が」語るのかではなく
ファンを作るのでもない。


でも、「マイクの向こうに人がいると思って」
謙虚に話すことや、「あっちこっち」を使えないとか
「良い声」と「聴き良い声」は違うとか
わからないことは断定して説明しないとか、
その学びを通して、いかに普段、視力に頼り、
いかに深く考えず「言葉」にしていたか…。
私のトークに、これから少しでも反映するようにしたい。


ところで、むかし畑の一本道で迷子になってしまい
畑仕事していたおばあさんに道を尋ねたことを思いだした。
親切にそのおばあさんは
「ああ、そこかい。」と言うと
仕事の手を休め、車の中を覗きこむように近づいて
人指し指を遠くに翳した。
「それは、ここをターンと行って○○さんとこの畑さ、
こっちに曲がってタタターンと行って、
スッと曲がったと思ったら、あっちにチコっと行って…」
「…」
正直、日本語で説明された気がしなかった。


かと言って、男性に聞いても
北だの南だのなんKM,500Mとか言われても
正直わからないし…。


一番いいのは、
そうそう、「札幌らーめん」を右にとか
「ビックボーイ」を左にとか、わかりやす〜い!!
えっ。「食べもの屋さん」ばっかり!?
まっ。とにかく、「伝えること」の難しさを
いろいろなことを通して改めて感じているこのごろです。