「テレビ」

パク・ヨンハさんの自殺は大きく報道されたが、
日本人のファンの多さ、
また自分の子供を失ったかのような号泣の姿に
とても驚いたのは、私だけではないと思う。


でも、私自身も、「韓国ドラマ」に少しハマり気味で
驚きはあっても、不思議に思えないのは、
そのセイかもしれない。


TBS放送の「天国の階段」も、きのう最終回だった。
いろいろ邪魔が入り、なかなか結婚できなかったが
とうとう最後に、すべての真相は暴かれる。
やっと結ばれ、すべて幸せになるかと思いきや、
ガンが転移して、もう僅かな命しか残されていないことを知る。
投げやりになったヒロインに「テファの死」を告げられる。
彼女が見えるようになったのは、角膜提供した
テファによって…身代わりになったことを知る。


それを聞いた彼女は、その残された短い時、
自分を追いやった人たちを「赦し」に出かける。
そして、愛し合っている二人の楽しい思い出を残す。
しかし、最期の時は無情にも訪れ、二人を引き裂く。
やっと結婚できた愛する人を残し、彼女は天国へ。


予想通りのあらすじ、結末だったが
私的に最後の最後が「イマイチ」…。


車で海辺に行く途中、
「ほんとにハンサムね」
「お前がブスだから、俺だけでも…」
…う〜ん。美女がこれから天国に行くシーンで「あり」かな?!
それに、あのチェ・ジウをブスと言うなら美人はいない。
もし、ジョーダンなら、
意識朦朧としている死の一歩前の人に言うのもどうか。


パタっと手が止まり、
「ああ車の中でとうとう…」と思っていたら
海辺に向かって二人が立っている。
まだ生きてる…と思いきや、
「あの先まで歩きたい」息絶え絶えなのに
二人で手をつないで、な、なんと
スタスタとかなり元気に、それもかなり先の海辺に歩いて行く姿。
とても、あと数分の命とは思えない。


あと最後の回想のシーンで謎の言葉。
「あの人(たぶんテファ)の方が彼女を愛していたかもしれない。
でも、そうだとしても自分が愛していないことにはならない。」


わっからないな〜。


それにヒロインのお父さんが
娘の「ガン」を知っているのかどうか
最後の方で父親が出てこないのは不自然だし…。
どうも「フ」に落ちない。


それに比べて、「ファンタスティック・ラブ」は
始め、「ドタバタ」で見る気を損失させて
途中からもう見るのをやめたが
とりあえず、最終回だけ「ネタばれ」で見ると
なんと、ほとんどの人が感動している。
そして、私は最終回の1本前と最終回を見て
なんと感動!!!!
それも記憶の戻った後の「ジャージャー麺」のシーンで、
不覚にも、な…涙が…。(なんでいつも「食べ物」なんだ?!)


「韓国ドラマ」の良さは
「陰険」なヤツがいて、最後に暴かれ、
成功から脱却させられるのが多い。
「悪いこと、卑怯なことしても、そのツケは刈り取る」
それを徹底的にするから、ある意味スカッとする。
あと、胸がキュンとする場面が必ずある。
そこが魅力なんだな…きっと。


「韓国の3人に1人はクリスチャン」と聞いたことがあるが
そのセイなのかな…。


感性を磨くためにも、私は「韓国ドラマ」は欠かせない
…と都合よく思ってます。
(「韓国ドラマ」すべてではありませんが)
あと「お笑い」も見ます。ユーモアのセンスの為に。
今、「人はどういう事に、どういう物に心惹かれるのか」
それは、「ひとりよがり」のステージにならない為に
必要なことだと思っています。


陰湿な意地悪な悪役を見て、
「陰険な卑怯な生き方だけはしたくない!!」
そういう反面教師として私は見ます。
聖書が「義人は一人もいない」と公言しているように
そもそも「天使」のような心を人は誰も備えていない
…と思っているので。でも、
「反面教師」にするか、
その生き方を見て自らも実践するのか、
見た人の自由選択だと思いますが。


パク・ヨンハさんのご家族の方々、ファンの方々に
慰めと平安をお祈りします。