感謝かつぶやきか

聖書に
「甘い水が苦い水からわき上がらせる
    というようなことがあるでしょうか」とある。


私たちの口は感謝かつぶやきか
どちらかに満たされていている…という。


きょう、久しぶりに友人に会った。
とっても会いたいと思っていたので、うれしかったな。
彼女が「足はもう大丈夫です?」と聞かれ、
そうそう、数年前に一時的ではあったが
車イスだったことを思い出した。


潰瘍性大腸炎」は直接「ガン」のように
「死」とは直結していないが
「大腸」を全摘するまで完全なる全快はない。
「大腸」がないので、その病名とはオサラバという訳。


数年前、退院した後、
体すべてが硬直し、筋肉も失い
起き上がることすら、ままならず、
近くのこたつのテーブルにしがみつき、
あまりの重さに耐えきれず
テーブルの足を折り、
主人が真夏にこたつを買いにくという
ハプニングがあった。
(もちろん売ってないので、主人が修理した)


今は完全に回復して
和式のトイレすら入れなかったころが嘘のようだ。
低いイスになかなか腰かけられず
そのころ、座れた時の喜びはひとしおだった。


普通のごはんが食べれた…と喜び、
階段を上り下りできた…と喜び、
小さなできことが「感謝」で溢れていた。


かえって恵まれ過ぎると
「感謝」が生まれないのかもしれない。