幼子のように

毎日、テレビはどこを回しても
当然のことながら「地震情報」。
その中で、たまたま見た場面。
アナウンサーの男性と子供。


避難所の前で
ア「家族は無事でしたか。」
子「はい。」
ア「家は?大事なものは無事でしたか?」
子「大事なものも、家もぜ〜んぶ流されちゃった。
 あるのはこれだけ。」
そう言って、自分の着ているジャンパージャケットを指差し
嬉しそうに答えた。


避難所の中では
「子どもを助けるのでやっとだった」
そんな若い涙ぐんでいるお母さんの腕で
何事もないかのように
安らかに寝息をたてている赤子もいた。


私はそれを見て
「幼子の信仰」を神が求めておられることを思った。
「何を失っても大丈夫。神様がいるから。」
自分は、そう言えるだろうか。


大人にはない子供の大らかさ。
いつのまにか
これもなきゃ、あれもなきゃ
「人生成功しない。」「失敗者だ。」
そんな心になってしまう大人。


そう言えば
エス様の弟子って面白い。
医者のルカというインテリもいれば
魚しかとったことのない漁師もいる。


もっと興味深いのは
「賢い」「すべて聖書に従っている」と自負している律法学者が
エス様を信じなかった。
「ナザレ(町)から良いものが出るはずがない」と鼻で笑い、
これでなきゃ、あれでなきゃ
「救い主として認めない」。


これがなくても、あれがなくても
「イエス様さえいれば」
そんな幼子の信仰を持てたら…。