「ない」ことの素晴らしさ

主人と出会った時、
一番魅かれたことは
「俺は何もない。誇れるものはない。」という言葉だった。
「なんと謙遜なんだろう」と思ったが
程なく、「事実」だったことがわかった。
(かと言って、後悔はないですよ!)


先日、どこかの川柳で
「貯金なし。証券なし。被害なし。」
とあって、思わず笑ってしまった。


「ない」ということは
「失う」ということもない。


美しい女性は、きっとご主人が
歳をとっても、「愛し続けてくれるか」心配でしょう。
地位のある人は、その地位を失っても
「交友関係が変わらない」と断言できる人がいるでしょうか。
聖書でも「放蕩むすこ」で
お金持ちの時にはたくさん友達がいたが
貧乏になったら、蜘蛛の子を蒔き散らすように
誰もいなくなった…って実に本質を捉えていると
感心してしまう。


「お金がない」のはよかった。
それが魅力で近づいてくる人はいない。
ただ、音楽をホコリとしている訳ではないが
私の音楽がなくなった時
どうなるんだろう…。


自身+αの人は
いずれはαがとられる時が来る。。。必ず。
今から心配する必要もないかもしれないが
「あぐら」をかいていられない。


「ない」…それは
本質そのものの魅力が浮き彫りにされる。